皆さんこんにちは。
福山市 千田町鍼灸接骨院の篝(かがり)です。
季節も冬になり、この時期になると多くの患者さんから
「なぜ脚がつるのか?」と聞かれることが多くなります。
俗に言う「こむら返り」ですが、
当院の地域では「からすまい」と言われる方もおられます。
簡単に説明すると、体外へ必要以上に塩分や水分が出ていく事で
体内のミネラルバランスが崩れ、筋肉の痙攣が起こりやすい状態となります。
また、就寝中は特に心臓もゆっくり動いているため、
心臓から遠いふくらはぎでは血流が不充分になり、
酸素不足になっていると考えられます。
これで「つりやすい」状況ができ上ります。
ひどく「つる」と、つった筋肉は微細な「にくばなれ」の状態
となり、しばらく痛むこともあります。
(実際に、ホントにふくらはぎが攣った現場の写真です!)
では、なぜ汗をあまりかかない冬場にも良く起こるのか?
それは冬場は積極的に水分補給する事が少なくなり
1日の水分摂取量が足りていない傾向にあります。
加えて冬場は湿度も低く皮膚表面から水分がどんどん蒸発していきます。
これを「不感蒸泄(フカンジョウセツ)」と言い、この場合は
汗をかいた感覚がない為、水分を取らないといけないと言う意識が
希薄になってしまいます。
就寝中の「足の冷え」も血流低下を招きますので、
つりやすい状況を助長することとなるでしょう。
近年、夏場は熱中症などを予防する為に積極的に
水分補給をする様になってきましたが、
冬場も同様に水分補給をしないといけません!
そして何を飲むのかも重要です。
コーヒーやお茶などカフェインを含む物は摂取すると
水分を体外に出してしまいますので注意しましょう!
(利尿作用といいます)
市販の飲料には「カフェインゼロ」の表記が
された物も多くありますので、
選ぶ際の参考にしてみて下さい。
また、新年会などでお酒を呑む機会が多いとは思いますが、
ビールも含めて、アルコール飲料は水分補給にはなりません!
利尿作用とアルコールの分解で、さらに水分が必要な状態となります。
呑み過ぎには注意しましょう!